毎週、様々なテーマでお送りする、
Housing Column。
第 22 回
【住まいづくりにかかる諸費用】

 住まいづくりには建物を建てたり購入したりする費用の他に、さまざまな費用がかかります。建て替えの場合は旧宅の取り壊し費用や仮住居費用がかかりますし、新しい土地の場合は電気やガスなどの引き込み費用が必要、といった具合です。
 建物以外にもローンの申し込みや登記などの費用がかかりますので、予算組みのときはこれらを含む総費用で資金計画を立てましょう。
 本コラムは、平成16年9月に作成したものです。本文中の住宅金融公庫は平成19年4月に住宅金融支援機構となり、マイホーム新築融資は廃止されました。

●住まいづくり総費用

 住まいづくりの総費用は、建物にかかる費用と、建物以外にかかる費用とがあります。
I. 建物にかかる費用
1、建築工事費 (消費税をお忘れなく)
2、建築費以外の建築関連の諸費用
参照:「家づくりにはさまざまな費用がかかります

II. 建物以外にかかる費用
1、ローンを受ける際に、手続に必要となる費用
2、竣工後にかかる費用

 今回のナットクコラムでは建物以外にかかる費用について、概要を説明します。
 
II-1. ローンを受ける際に、手続に必要となる費用
(1) 印紙税
ローン契約書に貼付します。1000万円超5000万円以下は2万円。

印紙税について
印紙税は、印紙税法に定められており、契約書や受取書など一定の文書を作成した場合に、課税される国税のこと。

(2) ローン手数料
ローンの手続きにかかる費用。住宅金融公庫 (以下公庫) の新築融資では4.9万円 (平成16年現在)。

(3) ローン保証料
ローンが払えなくなったときの保証 (一時的な肩代わり) を保証会社に頼むための費用のことです。
公庫では(財)公庫住宅融資保証協会に保証を頼むか、または連帯保証人 (条件あり) を立てることも可能です。
協会への保証料は手続き時に一括払いです。
民間の金融機関 (以下銀行等) では保証人を保証会社とするのが条件です。支払い方法は外枠方式と内枠方式があります。
いずれも保証料は、期間や金利や保証金額によります。

外枠方式 内枠方式について
外枠方式=手続き時一括払い、内枠方式=金利に上乗せして分割払い。

保証料事例
外公庫で2000万円を25年で元利均等返済の場合でローンを組むと保証料は378,200円 (平成16年4月現在)

(4) 火災保険料
火災被害を受けた場合に備えて、火災保険に加入することが、公庫をはじめ多くのローン契約で条件になっています。
公庫の場合は特約火災保険か選択対象火災保険のどちらかを選びます。
保険料は保険金額や保険契約期間によって違いますが、特約火災保険でおおざっぱに言って、ローン期間中で合計15〜30万円でしょうか。一括払いと分割払いがあります。

特約火災保険 選択対象火災保険について
特約火災保険=公庫融資利用者のみを対象とする火災保険
選択対象火災保険=公庫が特約火災保険と同等以上と認めた一般の火災保険

(5) 地震保険料
地震や地震などによる火災にたいしては別途契約保険になります。公庫の場合は希望しないケースを除いて自動的に加入することになっています。

(6) 団体信用生命保険料
ローン返済中に債務者が死亡したり高度障害になった場合、保険金で残りのローンを返済する保険。公庫の場合は任意、銀行等では加入が条件になっています。
公庫の場合の特約料(保険料)は融資期間には関係なく、融資金額にだけ比例します。
元利均等返済で1000万円融資を受けた場合1年目は\28,100で、以降毎年少なくなる
銀行等の場合、保険料の支払い方には外枠方式と内枠方式があります。

II-2. 竣工後にかかる費用
 竣工後の諸費用には、建物の登記に関する費用や不動産取得税があります。これについてはまた別の機会にご説明したいと思います。
 
 また、住まいづくりが終わっても住まいに関しての諸費用が不要になるわけではありません。固定資産税や都市計画税などの税金の他、マンションでは管理費や修繕積立金があります。戸建ての家でも定期的な修繕やリフォームのための費用を積み立てて、長く住み続けられるようにしたいものです。
[住まいのナビゲーター 葛西 和子]
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