毎週、様々なテーマでお送りする、
Housing Column。
第 19 回
【晴海トリトンスクエア物語 (3)】
J-homestyle その2
「上手な家具のコーディネート法」
第17回に続き、「晴海アイランド トリトンスクエア」にある飛騨の家具を取り扱う和風モダンのインテリアショップ「J-homestyle」でお聞きしたお話をご紹介。インテリアから見た現代の私達の住まいや、センスのいい家具のコーディネート法、オーダーメイド家具の魅力について伺いました。
●高級家具を買ったのにバラバラ。なんでカッコ悪いの?
念願のマイホームを建てたとしましょう。次は当然家具。ソファはパパが選んだ豪華な皮製、食器棚はママが好きな白、テーブルは流行の北欧風で、収納家具はアジア風などと、ついつい色々な家具を購入。しかも高価な家具を買ったのに、配置してみればゴチャゴチャ。なんかかっこ悪い…。そんなお宅、実は少なくありません。ひとつひとつは魅力的なのになぜかバラバラ。これはセンスがないのかと、諦めるしかないのでしょうか。そこで、上手な家具のコーディネート法について、前回に引き続きインテリアのプロである「J-homestyle」の代表取締役・関道和さんに聞いてみました。
J-homestyle
●玄関からキッチン・リビング・ダイニングがポイント
「正解はないのですが、やはりひとつのデザインテイストでまとめて何種類も混ぜないのが基本ですね。そこに小物などでアクセントをつけていく。家全体の中でもポイントはキッチン・リビング・ダイニングですね」
現在の住まいの多くは、キッチンとリビング、ダイニングが一つのつながりを持っています。玄関から上がって、この3つの、いわばパブリックな空間がコーディネートできれば、センスのいい住まいになるというわけです。例えば、そこだけは同じ素材の家具で揃えて、あえて薄い色と濃い色を組み合わせてアクセントをつけるなどしていけば、結構おしゃれになるとか。
「こんな暮らしをしている家族です」というシーン演出を“大きな空間”でシンプルに考えれば、あとは小物・雑貨で個性を出せばいいのです。とはいえ、色の選び方は素人には難しそう。
関さん曰く
「色という面でいけば、女性の視点や意見は大切です。私もかないません
(笑)
」
●家具のコーディネートは女性の意見を取り入れて
女性は「赤」という色だけでも40種類以上の色を見分ける能力があると言われ、普段の生活の中でも様々な判断をしています。口紅の「赤」ひとつとっても、様々な「赤」の中から (メーカーでも違うので何十種類) 選ぶという事をしているのです。つまり家や家具の色を決めていくのも、一般的な能力としては、女性の方が上、ということが多いのだとか。
「実は家具の色は、大まかにいって10数種類。メーカーの違いを入れても50前後です。そこにどんな色のファブリックを持ってくるかでパターンは増えます。そのような時に、色を見分ける能力が高い奥様や娘さんの意見は大切だと思いますよ。実際、このショップの主なお客様は女性なんですよ」
と関さん。
家具の上手なコーディネートは、奥様や娘さんの意見を取り入れるなど、家族とのコミュニケーションが重要ということですね。
代表取締役・関道和さん
●プロに相談する価値とオーダー家具
家族だけで決めるのはやっぱり不安という方へのアドバイスもしてもらいました。
一つは、自分の眼を養うために、カタログだけでなく、センスのいいインテリアショップを探し、たくさん見るということ。特に空間まで演出しているインテリアショップを見れば、「自分が住みたい」というスタイルをイメージしやすくなります。もう一つは、プロのインテリアコーディネーターに頼むという方法。費用はかかりますが、やはりプロの視点があり、確実なアドバイスを受けられます。好みや自己主張だけになりがちなコーディネートで結果的に使い勝手の悪いものになるより、プロの意見をきちんと聞く、話し合うことによって、失敗が少なくなるというわけです。
最後は、オーダーメイド家具にするという方法。ソファやテーブルといった置き家具は好きなものを選ぶとしても、壁などに置く収納家具は、ひとつの面になるようなオーダー家具にすれば、統一感のあるスッキリとしたコーディネートが可能になります。今は住宅も規格化されてきてはいますが、土地の形状などに左右されることも多く、既製品の家具がぴったりおさまることはほとんどありません。既製品では決して補えないものを叶えるのがオーダーメイド家具なのです。
●「J-homestyle」の魅力。
そして家具から家をつくる発想
オーダーメイドを主体とする「J-homestyle」は、そんな様々な相談にも応じてくれるショップです。
「混雑時はゆっくりご対応出来ない場合もありますが、実際に注文をいただいた時は、収納する本の数や皿の数も聞いて作ることもあります」
と関さん。また専門店だけに、家具の汚れや傷のメンテナンス法なども的確にアドバイスしてくれます。
さらにユニークなのは、既成の対面式キッチンのカウンターやサイドに取り付けて (見えるところだけ) 一体感を作れるパネルや、飛騨の匠の技を取り入れた家具としての「ドア」も作っているところ。それは「建具も家具である」という新しい発想。中には、そんなお気に入りの「家具」や「パーツ」をみつけて、そこから家をつくるという考え方のお客さんもいらっしゃるそうです。
家具から発想して家をつくる…。そう、住まいづくりは、色々な入り口があってもいいんです。
J-homestyle
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