毎週、様々なテーマでお送りする、
Housing Column。
第 35 回
【住まいのスタイル最前線 (1)】
今、トレンドの住まいのカタチ
テレビでは毎日のように住宅メーカーのCMが流され、書店には膨大な数の住宅雑誌が並んでいます。住まいづくりを考え始めたばかりの方にとっては、何が住まいづくりのポイントなのかは、情報があふれすぎていて、わかりにくいかもしれません。そして自分や家族の暮らしに合った住まいが一番であることはわかっているものの、やはり気になる今の流行。
そこで、住まいのスタイル最前線を、まずは機能的な面から紐解いてみたいと思います。
●防犯・防災に優れた住まいのスタイル
子供に対する犯罪や、空き巣・窃盗事件のニュースが絶えない昨今。悲しい現実ではありますが、家族を守ることは以前に増して「住まいの大切な役割」になりました。各住宅メーカーも、防犯・防災対策がほどこされている様々な住まいを開発しています。
その中でも最前線といえば、ワイヤレスセキュリティです。これは、家庭 (住まい) と携帯電話をインターネットで結ぶ技術。外出前に戸締まり確認をインターネットにより携帯電話に知らせたり、留守中の不審者侵入や家庭内に異常が起こった場合に、携帯電話やパソコンにリアルタイムでメール通知するシステムなどです。防災対策としては、火災やガス漏れを検知して、メールで知らせるシステムもあります。
異変があった場合、警備会社に通知する住まいのためのセキュリティシステムもポピュラーになりました。インターネットを利用した上記のシステムと、人的警備システムのどちらを選ぶか意見の分かれるところですが、家族の生活スタイルやコストと安心をよく考えて選択することがポイントのようです。
また立地やデザイン、庭や照明の配置など「防犯発想の設計」を導入している住宅メーカーもあります。
極めつけは、街づくりから始める防犯住宅。これは分譲地の入居者とその分譲地の地域開発団体とが防犯協定を結ぶもので、夜になると暗闇や死角が出来やすい住宅地に、各々の住宅が門灯や庭灯を配置することによって、明るい街づくりを実現しようというもの。
例えば、灯かりに関する事項では、玄関ポーチと表札灯、花台のフットライト、道路に面した外壁または軒下への野外灯設置を義務付ける事や、灯かりのほかに、街の景観についても細かく定め、道路に面した垣や柵を設ける場合に生け垣か透視可能なフェンスのいずれかにする事で、外からの視線の遮断物をなくすことによって、景観の保全と敷地への侵入防止が両立可能となる。など、様々な防犯対策を講じているのです。一番の防犯対策は地域の目という発想から生まれた分譲地です。行政主導ではなく、民間からはじめるこんな防犯住宅もあるんですね。
●省エネ・新エネルギー住宅
省エネも今や住まいのトレンドの常識になりました。賃貸住宅から、やっと夢のマイホームを建てたら、光熱費がもの凄く高くなってしまったという人が少なくありません。
冷暖房のエネルギー消費量削減という目的もありますが、二酸化炭素の排出量をおさえ、地球に優しい住まいにすることも、子供達の未来のために大切なことです。
高気密・高断熱の住まいはもちろん、最近では、新エネルギーを利用した住宅が多くなってきました。太陽光発電を導入して、発電した電力を家で使い、余った電力を電力会社に売り、「光熱費ゼロ」を目指すというもの。そのほか風力と太陽光という二大自然エネルギーによる発電装置を装備したシステムや、屋根瓦一枚一枚にソーラーを搭載した太陽光発電「瓦」も登場しています。
最も注目されているのは、やはり「オール電化の住まい」。生活に必要なエネルギーをすべて電気でなかなうことによって、冷暖房のエネルギー量を合理的に管理したり、クリーンな空気と均質な温熱環境が実現できます。また、エコキュートなどに代表される家庭用自然冷媒給湯器もポイントのひとつ。大気中の熱を利用することにより、従来の燃焼型の機器に比べ、30%もの省エネ効果があるそうです。オール電化については、さらに詳しい情報をまたの機会にご紹介しましょう。
●耐震住宅最前線
阪神大震災や中越地震の教訓を生かし、各住宅メーカーは様々な実験をおこない新たな免震住宅を次々と開発しています。開放的な間取りが多い日本の住宅は、家を支える「壁や間仕切り」が少ないことが指摘されています。そこで、間取りの自由度を残しながら、構造計画で問題を解決する工夫や、耐震壁の開発などが行われたり、「地域・地盤の調査」を盛り込んだプランを発表するメーカーも登場しています。つまり、住まい方、ライフスタイルにぴったりの耐震住宅をみつけるというのも、大切なポイントなのです。
この他にも自然環境を取り入れる環境共生住宅や、健康に配慮した住宅、敷地が狭くても素敵な家が建てられる都市型住宅最前線など、枚挙にいとまがないほど情報がありますが、まずは興味を持った内容やメーカーから調べてみてはいかがでしょうか。
もっと詳しく知りたいと思ったら、ぜひ晴海デザインセンターにお越しください。
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次回は、家族のコミュニケーションにポイントをおいた“住まいのスタイル最前線”をご紹介します!
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