毎週、様々なテーマでお送りする、
Housing Column。
第 52 回
成功する住宅メーカー選びのポイント
河名 紀子 (ハウジングジャーナリスト)
前回は、「家づくりの情報が氾濫している今は、ますます依頼先選びが難しくなっている」ということをお話しました。新聞のチラシ・雑誌・TVCM、インターネット……いったん情報収集を始めると、ワッと大波が押し寄せるように大量の情報が入ってきてしまうからです。そこで今回は、情報の海におぼれないためのコツとタイムスケジュールについてお話したいと思います。
●成功するポイントは、タイムスケジュールと
家族のリクエストシート作成
家づくりを始めた段階でまずしていただきたいのは、タイムスケジュールを立てること。やみくもに雑誌を買ったり、展示場やショールームにいったりする前に、まず「自分たちはどういう家に住みたいのか」「なぜ新しい家がほしいのか」をとことん自問してみてください。
下のタイムスケジュール表はあくまで一例なので、「これが絶対正しい」というものではありませんが、ムダな時間と労力が省ける効率的な方法の一つとしてご参考いただければと思います。
この中でのポイントは、家づくりをスタートさせた早い段階で、「家族のリクエストシート」を作成するという点。これは「自分たちの軸」をしっかり定める作業です。候補先がある程度絞られてくると、「じゃあとりあえずモデルハウスやショールームを見に行こう!」と気持ちがはやりますが、軸がしっかりしていないとどれもよく見えてしまって、かえって考えがまとまらなくなってしまいがちです。
確かに情報をたくさん集めることは大切なことで是非していただきたいことですが、その順番とやり方を間違えると「情報を集めれば集めるほど、自分がどういう家に住みたいのか分からなくなってしまった…」という事態に陥ってしまうのです。
●家族のリクエストシートは何度も出番のある心強い味方!
まずは家族全員で話し合い、理想の家のイメージをできるだけ具体的に固めて、それを紙に残すなどして形にしておくことが大切です。下表はあくまで一例ですが、毎日の生活習慣を見つめなおしたり、部屋の広さやインテリアの希望、休日はどんなふうに過ごしたいか、そして5年後、10年後どういう生活をしていたいのかを、家族一人一人にインタビューして整理しておきましょう。
【初回作成時期】
家づくりのスタート時点(展示場に行く前、営業マンに会う前。ネットも雑誌もあまり見ていない時期)
↓ ネットや雑誌などで情報収集
【1次修正】
↓ 資料・カタログ請求
【2次修正】
↓ 展示場・営業マンと接触
【3次修正】
↓ラフプランと相見積もり検討
【最終完成!】
依頼先の営業マンに渡しましょう
このようにタイムスケジュールの中で、営業マンと打ち合わせのたびに提示しながら何度か修正していき、最終絞込みである相見積りの検討時にもう一度読み返してみて、「なぜ家が欲しいのか」「家族それぞれは新しい家に何を期待しているのか」という原点に戻ってみることがポイント。晴海デザインセンターなどの第三者機関では、専門の資格を持つプロがヒアリングしながら一緒になって「
住まいの計画書
」を作成してくれるので、こんな心強いサポートを利用してみるのもおすすめです。
きっと苦労しながらも作り上げていったリクエストシートや計画書は、新居に入居してからも家族の共同作品として大切な思い出になるでしょう。
ハウジングジャーナリスト
上智大卒。東京新聞ならびに住宅業界紙の記者、住宅業界誌編集長を経て、現在は住宅雑誌やサイトで住宅関連記事を執筆。オールアバウト「
家づくりトレンド情報
」公式ガイドを務めるほか、住まいの達人ブログ「
スマッチ!
」、不動産情報ポータルサイト「リフォームHOME'S」、子育てと住まいを考える「gooベビー」などでもコラム連載中。
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