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Housing Column ハウジングコラム

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第 10 回
暖かいオーラに包まれた家
阿木 燿子 (作詞家)
 日本も核家族化が進んで、昔と今とでは家の有り様も大きく変わった。まずは家庭内の人口密度が著しく減少している。
 
 私の子供の頃、兄弟が四、五人居る人はざらで、中には七人とか、八人なんていうケースも珍しくなかった。
 あの当時の子供達は、自分専用の部屋を持つのが夢だった。自分専用の机、自分専用の電気スタンド、そんなものに憧れた。
 ただ兄弟とスペースを共有しなければいけないので、分かち合いの精神みたいなものは培われた気がする。
 
 家というのは“人の気と人の和”に満たされて初めて家庭になる。そうでなければただの建物だ。住宅展示場のあるような、小綺麗だけれど、冷ややかな印象を受ける空間。
 すっきり暮すためには、余計な物を捨てるのがコツだとは良く言われる。しかし、人間の暮しは、無駄と思われることの中に、学びがあったりする。
 キッチンを汚さないために料理はしない、という主婦が居る。しかし、それでは本末転倒も甚だしい。
 
 “人の気と人の和”とは、そこに住む人の心が発するものだ。暖かく優しい気持ちに満たされた人が住めば、そこは暖色系のオーラで包まれる。
 出来れば暖かい家作りをしたい。ポカポカした春の陽射しのような空間が出来たら、そここそがマイホームになる。
横浜市出身。宇崎竜童と結婚後、彼の率いるバンド『ダウン・タウン・ブギウギ・バンド』のために書いた曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で作詞家デビュー。
その後、宇崎と共に山口百恵の曲の作詞・作曲を手掛け、山口百恵の黄金時代を支える。
近年は、小説やエッセイも手掛け、長編小説「蘭・乱・らん」(主婦と生活社)や初めての料理本『阿木燿子ほっぺたぽろりんレシピ』(家の光協会)を出版している。
さらに、映画、ドラマの出演の他に、プロデューサーとして、近松門左衛門原作の曽根崎心中とFLAMENCOを融合させたステージ、『FLAMENCO 曽根崎心中』のプロデュースを手掛ける。
2004年3月にはスペイン・へレスにて、日本人初のフラメンコ・フェスティバルにも同公演で参加。
2005年にも東京にて再演の予定。
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