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Housing Column ハウジングコラム

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第 12 回
オランダ エコロジー住宅の旅 (2)
 前回ご紹介したエコロニアに続き、今回はニューラントをご紹介します。世界最大規模のソーラータウンとして有名なこの街がどのような考えで作られているのかをご紹介し、日本で私たちに何ができるのか、何をしなければいけないのかを一緒にお考えいただければと思います。オランダというと大きなプロペラがある風力発電を思い描く方も多いと思いますが、狭い土地でも設置できるソーラーパネルによる太陽エネルギーは、有効なエネルギーです。ニューラントでは、そのソーラーハウスの多くの可能性を見ることができます。

●ニューラント

 ニューラントは、アムステルダムの南東約40kmに位置するアメルスフォールト市に開発されたニュータウンで、現在約16,000人が暮らしています。

様々なデザインのソーラーシステム

 この街では、ほとんどの住宅に様々な形でソーラーシステムが設置されています。住宅だけでなく、公共施設の屋根や壁面にもソーラーパネルを取り付け、地域全体で消費される電力の約半分を発電しています。

様々なデザイン

写真はクリックすると拡大表示されます
スポーツ施設に設置されたユニークなデザインの太陽光パネル
エネルギーバランスハウス

 年間の消費エネルギーを太陽エネルギーで全て賄うニューラントを象徴する夢の住宅です。
 この住宅を通して様々なデータをとり、これからのソーラー住宅に活かされて行きます。

サスティナブルデザイン

レンガや木材など自然素材が使用されている
 この街は、ソーラータウンとして有名ですが、それは、この街の一つの顔に過ぎません。前回ご紹介したエコロニアと同様に、サスティナブル(持続可能)な考えに基き、様々なデザインが取り入れられています。雨水や地下水を積極的に利用し、池や川では水生植物が水を浄化しています。放射状になった街の中で、自動車は外周道路でしか使うことができず、街の中央にあるニューラント内の公共施設へは、歩行者や自転車を優先する道路があり車を出来る限り使わない生活を快適に送る工夫があります。また、レンガなどの材料は、環境に悪影響を及ぼさないものを積極的に使用しています。
大きな屋根全面に取り付けられたソーラーパネル

水辺のある暮らし

 街の中に池や川があり、水辺に面した住居が多いのもこの街の特徴です。水辺にせり出したデッキには、子供の遊び道具やボート、花々、日曜大工の道具など楽しげなものばかりが置かれ、自然と身近で暮らすことで自然と共に生きることの心地よさや有難さを感じながら生活しているようです。人々の環境への意識はこうして自然に高められていくのだと感じます。
DIYやガーデニングを楽しむ水辺のデッキ
おわりに

 ニューラントは、日本の某自動車メーカーがハイブリッドカーのコマーシャルに使っていた様に、地球環境に配慮した街として世界的にも知られた街です。未来を象徴するこの街が、研究所や実験都市ではなく、現実に人々が暮らす街として存在することに私は先ず驚きました。そしてそれは、機械的で冷たい街ではなく、太陽の恵みを受け、地球と共に人間が快適に暮らせる温もりが感じられる街でした。
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