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第 17 回
【晴海トリトンスクエア物語 (2)】
J-homestyle その1「家具選びのコツ」

 前回から晴海デザインセンターの入っている「晴海アイランド トリトンスクエア」という街をご紹介していますが、この街には、住まいや暮らしのヒントが隠れているお店がいくつもあります。今や住まいづくりに素敵な家具の存在が欠かせない事は何度かご紹介してきました。
 そこで今回は、晴海デザインセンターの1階に入っている飛騨の家具を中心としたインテリアショップ「J-homestyle」を訪ね、インテリアから見た現代の私達の住まいや暮らし、家具選びのポイントなどについて聞いてみました。

●晴海トリトンの「J-homestyle」ってどんな家具のお店?

 まずは改めて「J-homestyle」のご紹介からです。晴海トリトンZ棟一階。オフィスビルに入って行くエスカレーターの横に、緑におおわれた小路があります。季節を感じながら小路を抜けると、大きなウィンドウガラスの向こうに「和風モダン」という言葉がぴったりのショップが見えてきます。中に入れば、本物の竹や和紙でアクセントをつけながら、木目も鮮やかな和風家具がダイナミックに展示されています。ここが家具タイムスリップ (4) でもご紹介した、飛騨の家具を取り扱うお店「J-homestyle」。最近流行の北欧や東南アジアの家具と双璧をなす「和風モダン」の家具。そんな日本の感性を生かしたオーダーメイドのインテリアやライフスタイルを提案しているショップです。
J-homestyle

●なぜ今、和風モダン?
その魅力はちゃぶ台の目線=開放感

 ところで、「和風モダン」といわれる家具がなぜ今、支持されているのでしょうか?
 「日本にイス・テーブルの生活が入ったのは昭和30年代以降ですよね。それまではちゃぶ台があって、後ろにタンスがあって、襖があって、障子をあけると縁側があってガラスがあって…。そんな懐かしい家に住みたいという気持ちが日本人のどこかにあります。個人的にですが、それが和風モダンの原点にあるのだと思います」とおっしゃるのは、「J-homestyle」の代表取締役・関道和さん。
 確かに、昔はちゃぶ台の視点で暮らしていたご家庭が少なくありませんでした。低い視点だからこそ、天井が低くとも広さを感じ、襖一枚あけるだけで開放感がありました。実は、今40代~60代の方々は、洋風の生活を積極的に取り入れながらも、その原点を上手に住まいに取りいれたいと考える人が多いそうなのです。
 戦後になって、日本は食文化や服装、生活スタイルが急激に欧米化しました。見よう見まねで取り入れていた所もあったかもしれません。時を経て、ふと「何かちょっと違うような」という感覚が生まれ、原点を生かした新たな「和風」を生み出し始めたのです。住まいや暮らしに密着した家具はその典型なのかもしれませんねと、関さん。「自然との共生」や、「手作りのぬくもり」、そこから生まれる「心の豊かさ」、「伝統」、「永くつくり続けられるデザイン」というコンセプトで作られるこちらの飛騨の家具は、まさにそんな今の日本人の感性をとらえたものばかりです。

●いい和風モダン家具の選び方って?


 ずばり、他では聞けない「いい家具の選び方」も聞いてみました。
 関さん曰く、「家具にもワインのような物語があります。何十年も使いたい家具を買うのですから、その物語も選び方のひとつかもしれません」。
 もちろん、デザインや生活スタイルにあったもの、気に入った家具を選ぶのが基本ですが、家具ひとつひとつに、出来あがるまでの「木の物語」があるということなのです。
代表取締役・関道和さん
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●家具にもワインと同じような、物語あり!


 ここで、家具の出来るまでの基本的な物語を追ってみましょう。木と言えば、天然素材。その木材は、今は各国から輸入されていますが、まずどんな国の大地で育ったのかという誕生の物語があります。様々な気候の影響を受けながら、何十年もかけてその木は育ちました。
 伐採されてから、天然乾燥させます。実はこれがポイントだと関さんは言います。
 「天然乾燥させると、最初の数ヶ月で割れたり、反ったりと、木の性格が出てくるんです。それを1年、2年続けて、出るものが出た後、性格が落ち着くんです。人間と同じですね。」
 そこまで時間をかけて天然乾燥させることにより、落ち着きと味わいを深め、狂いの少ない家具に仕上がるのだそうです。仕上げにコンピュータ制御の人口乾燥炉でしっかり乾燥させ、それから削ります。時間短縮のために最初から人口乾燥してしまう家具材は、安いけれども時間が経つと微妙な差が出てきてしまうのだとか。さらに、「J-homestyle」ではこれを飛騨の家具職人の方々が、最新のデザインを取り入れながら家具に仕上げてゆく。今はなんでも機械化が進んでいますが、こちらの家具づくりの機械化は5割もいってないといいます。それだけ手作りのぬくもりがあるということなのです。
 
 ことほど左様に、「家具にも物語」あり。家具を選ぶ際に、値段に左右されがちですが、気に入った家具についての物語を聞いて、選ぶ決め手にするのもひとつの方法かもしれません。
 「そんなお話をお客様に出来るショップにしていきたい」とおっしゃる関さんに、次回は家具コーディネートのポイントやオーダー家具の頼み方、ショップとの付き合い方などをお聞きします!
天然乾燥
人口乾燥室
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