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晴海トリトンスクエア物語 (8) 都会の小さな大自然にようこそ (1)
第 25 回
【晴海トリトンスクエア物語 (8)】
都会の小さな大自然にようこそ (1)
「一年中花が咲いています」「蝶やトンボ、野鳥もやってきます」「ちょっとした森林浴も出来ます」。
銀座からほんの数キロ先の超高層ビルが建つ街に、そんな場所があるなんて信じられるでしょうか。
実際に“小さな大自然”を思わせるテラスや公園が、晴海トリトンスクエアにあるのです。そんなトリトンの花や緑を見て回る「花クルー・ツアー」が年に数回行われ、大好評を博している程です。
「もしも家をたてたらこんな庭もいいな」と思わせるこの小さな大自然には、私たちの住まいや暮らしの中で生かせる「花や緑とのつきあい方」のヒントも隠れていそう。そこで今回から、トリトンの「花と緑」の小さなワンダーランドをご紹介していきましょう。
●今までにないアーバンガーデン
晴海トリトンスクエアのオープンスペースには、心地よい曲線を描いた散歩道や小さな公園があり、様々な樹木が生い茂り、緑の狭間に季節の花が必ず咲いています。あまりに自然な佇まいなのでつい見逃しがちですが、よく見てみれば、区画整理された「画一的な植栽」とは一味もふた味も違います。実は、「他にはない植栽」「新たなアーバンガーデン」を目指して、計画当初から様々な実験的な要素を取り入れて創られているのが、トリトンのテラスや公園なのです。
オープン当初の植栽
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●トリトンの花と緑を知る女性スタッフ
「竣工時はおよそ530種類10万株の花や緑を植えました。5年たって、700~800種類ぐらいに増えています。日本でここまで育ったのは晴海にしかないという緑もあるんですよ。こういうと期待するかもしれませんが、実は地味な木なんです (笑)。でも私は好きです」
とうれしそうに取材に応じてくださったのは、竣工前からトリトンの植栽プラン・管理に携わってきた住友林業緑化株式会社の深沢美由紀さんです。言わば、小さな大自然の生みの親であり育ての親。
「手がかかる子達です。草むしりが大変なんですよ。振り返ると刈り取ったそばからすぐ生えてくるみたいな感じなんです」
とあどけない笑顔を時折見せる若さにも関わらず、トリトンにある花や緑の全種類を知る女性です。
小さな大自然といえども、トリトンのオープンスペースは実に7000平米。その花や緑を、深沢さんと、同社の鈴木晶子さんの他に数名のスタッフで管理をしているんです。
モザイク状に植栽された地被と樹木
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●他にはないトリトンの小さな大自然の特徴
トリトンの小さな大自然の最大の特徴は「トリトンモザイク」と呼ばれる、多種多様な樹木・花々の配置。きっちり区画整理し、その区画には一種類の樹木を植える直線的な植栽ではなく、曲線をメインに、文字通りモザイク状に様々な緑が配置されています。
「悪い言葉で言えば、“めちゃくちゃ”なんですが (笑)、実はちゃんと花期を計算していて、この時期に右側に花が咲いていれば、次の時期は左側が咲くとか、日陰に関しては、斑 (ふ) の入った明るい葉の樹木 (葉に白い模様が入ったものなど) を組んで、道を明るく演出するようにしています」
という深沢さん。年4回、お花のリニューアル(植え替え)も行っていますが、それもある程度、植えるエリアを特定せず、いつも自然な感じを大切にしているのだそうです。もちろん、深沢さん達の頭の中には花と緑のイメージマップがしっかり出来ています。でも、晴海で働く人や暮らす人にとっては、毎日歩くたびに発見がある、自然の息づかいを感じる、まるで宝探しをする楽しさがある。それがトリトンの小さな大自然なのです。
緑のテラス
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●見やすい工夫とスクラムを組む樹木
さらに植栽エリアの多くが築山状 (小山状に盛り上がっている) になっていて、低木が後ろの方にあっても、その葉の移り変わりや花々が散歩道からしっかり見えるようになっています。通常であれば、低木や草花は前に、高木を後ろに、がセオリーですが、こんな所も他とは違うポイント。
また晴海は、潮風や超高層ビルがあるためにビル風といった強風にさらされる場所。こういう場合、高木などは街路樹などでよく見かける竹を組んだ支柱を使って支えますが、トリトンでは木々の植わった土の中、つまり地下に支柱を組み、さらに隣の木の支柱と組み合わせることで、強い風にも負けない環境をつくっています。これもトリトンならでは。地中なので見ることは出来ませんが、トリトンの木々は、ブリッジで支え合うトリトンタワーのようにしっかりとスクラムを組んでいる訳です。
●一年中花咲く庭に
「花のテラス」は、名前の通り、たとえ雪が降っても365日、花が咲いているのがコンセプト。基本の花を植え替えるのもありますが、12月に咲く花も植えてあり、これまでの5年間で、咲いてなかったことはないというのが自慢です。トリトンに何度も来れば、季節の“花のリレー”が楽しめると言っても過言ではありません。
「毎月というより、表情が毎日変わるんですよ。実際に、一日しか咲かない花もあります」
と深沢さん。
実際に、晴海に住む方々の中にはそれを楽しみにしている人も多く、草むしり中の深沢さん達に「花や緑」について、気軽に話しかけてくる常連さんも少なくないそうです。中には「うちの同じ花があるんだけど、こんな時どうすればいいの?」と相談にやってくる人もいるとか。仕事中に迷惑ではないんでしょうか。すると深沢さん曰く、
「なるべくお答えしています。お客様に教えて頂くことも多いですし、そういった地域のコミュニケーションがとても大切。そんな風に花や緑に誘われて、トリトンに来たくなる雰囲気をつくるのが目標なんです」
。
次回は、実際にテラスや公園を歩き、深沢さんお勧めの絶景ポイントをご紹介しましょう。
晴海トリトンスクエアの花情報
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「花クルー」ツアー -1-
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「花クルー」ツアー -2-
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写真提供:住友林業緑化(株)
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