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HOUSING COLUMN
第 83 回

耐震リフォーム

住まいのナビゲーター
三坂ゆう子

 少し古い家に住んでいる方はわが家の耐震強度に不安を持っている方が多いのではないでしょうか。ほかはまだ大丈夫なのだけれど、大きな地震がきたら怖いので家を何とかしたいと考えている方の多くが、さてその段になるとリフォームで何とかなるものなのか、それとも新築にしたほうがよいのか大いに迷います。

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 それぞれの家によって状態が違うのでどちらがよいかという答えは簡単にはだせません。耐震リフォームはたしかに大掛かりな工事となり、リフォームといっても費用は結構かかります。また、手間も時間もかかります。場合によっては工事中どこかに仮住まいをすることもでてきます。
 「思い切ってこの際、建替えか」と決心される方も多いでしょう。

 でも、まだまだ壊すのはもったいない、大切にしてきたわが家なので壊すにしのびないと思われる方は前向きに耐震リフォームを考えてみましょう。
 耐震リフォームはきちんと検査をした上で、補強の方法を検討してもらい見積もりを出してもらうことから始まります。

税制上の優遇措置もあります

まずは耐震診断から

 簡易な耐震診断の場合は床下や壁の内部の状況まではわからないことが多いです。工事をする場合は、事前に少し費用をかけても内部をみてもらうことをお勧めします。
 家の骨組みの状況をチェックし、良い場合は今の家の環境が良好であることがわかり安心につながります。あとは必要な耐震補強を施せばよいだけです。悪い場合は部材を取替え、その部分の換気状況やシロアリ対策などを改善し、その上で耐震補強を施します。骨組みの傷みがひどい場合は、リフォームでも新築する以上に費用がかかってしまう場合もあるので要注意です。

工事内容

 部屋内の壁または外壁を剥がし柱や梁などの骨組みの状態を詳しくチェックし、壁を耐震性の高い壁や筋交いを入れた壁に変更し、耐震用の金物で補強をしていきます。腐っている部分は取り替えたうえで補強金物を加えます。家全体の壁の量が少ない場合は耐力壁を増やします。場合によっては、窓などをふさいで壁を増やす必要があるかもしれませんので事前に十分な話し合いをし、検討することが大切です。

  • [図1] 壁を耐震性の高い壁や筋交いに変更する
  • [図2] 筋交いの交差に金物を設置する
  • [図3] 腐朽や蟻害の箇所を新しく取り替える

耐震リフォーム時に他にしておくとよいこと

  • ① 壁、床、屋根下にあたる天井裏には新しい断熱材を十分にいれてもらう。
  • ② 床下や、壁の内部が湿気ているところの通気をよくするために風の通路をつくってもらう。
  • ③ 床下や、壁、天井裏を見るための点検口をつくってもらう。
  • ④ 古くなったガス管、水道管などを取り替えてもらう。

せっかく壁などを剥がすのですから、やれることはやっておきましょう。

記録の作成

 耐震補強を行った工事内容は、施工会社にすべて図面や文章で記録してもらいましょう。後々のリフォームのときに大変役立ちますし、次世代の人々が家を管理するときも重要な記録となります。

どこに依頼するか

 耐震補強を伴うリフォーム工事は内装業者ではなく、新築工事も行っている工務店に依頼されることをお勧めします。耐震リフォームにある程度自信を持っているところがよいでしょう。リフォネット等を通じてさがすことができます。

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リフォネット
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 耐震リフォームに限らず、住まいには維持管理のためのチェックとメンテナンスが不可欠です。計画的で合理的な維持管理が行なえれば住まいはその価値を保ちながら、長持ちしてくれます。安心して住み続けるためにリフォームを上手に取り入れていきましょう。

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