- 第 88 回
キッズルームの
コーディネートポイント(2)
荒井 詩万
キッズルームも『一室多灯』の照明計画
キッズルームは「 遊ぶ・学ぶ・眠る 」という子供の行動にフレキシブルに対応できるように、全体灯と部分灯を組み合わせた『一室多灯』の照明計画がポイントです。
目が悪くならないように天井を明るい蛍光灯にと考えがちですが、いつも明るい部屋は子供の体内時計の発育を妨げてしまいます。蛍光灯の光は昼間の明るさと同じ白昼色、夜になっても蛍光灯だけだと子供の体は常に昼間であると錯覚して眠気をおこすホルモン分泌がされにくくなり、寝つきが悪くなります。大人だって夜はほっと落ち着くあたたかな白熱灯の光がいいですよね。ですからキッズルームでも眠りにつく時には白熱灯で部屋に影をつくり、ほどよく夜を感じさせると早寝の習慣が身につき、熟睡することができると言われています。
娘の部屋の場合、「遊ぶ」は部屋全体がまんべんなく明るくなるよう蛍光灯のダウンライトを4灯、「学ぶ」はデスク上にちらつき防止のインバーター蛍光灯スタンド、「眠る」は収納上にかわいらしい色合いの白熱灯スタンドです。
家具のレイアウトで集中できる子供に
子供が小学校へ上がると、たいていのご家庭では学習デスクを購入されると思います。今まで「遊ぶ・眠る」だけだった空間に「学ぶ」スペースが加わりますので、家具のレイアウトをきちんと考える必要があります。
この学習デスクの位置と子供の勉強への集中力はとても関係しているといわれています。デスクはなるべく壁に向けて置きましょう。窓に向けると顔を上げた時に窓の外を眺めてしまい集中力が途切れてしまいますし、窓や扉を背にすると人が入ってきた時など背後を気にしてやはり集中できません。どうしてもこのようなレイアウトになってしまう場合には、窓や扉をカーテンや家具で遮るのも方法です。
デスク周辺には本棚があると便利です。教科書や参考書などよく使うものがぱっと手の届くところにあると勉強にも集中しやすいでしょう。
また、ベッドはなるべく窓から離した方が、外の明かりに邪魔されずに深い眠りにつくことができます。
安全性も考慮しましょう!
キッズルームは安全性も考える必要があります。
暖房機は、ストーブよりも火を使わないオイルヒーターがおすすめです。オイルヒーターは、難燃性オイルをヒーターで暖めてフィンから放熱し、輻射熱(ふくしゃねつ)によって部屋を暖めます。なので、子供が触ってもそれほど熱くはないし、空気を汚さないので、子供部屋に適しています。
床材は、フローリングが掃除しやすく清潔に保てますが、カーペットの方が転んだ時の衝撃が少なくて済み、遮音性にも長けているのでマンションに向いています。また、最近はコルクタイルも注目されています。コルクタイルは天然素材のコルク樫を原料に圧縮成形した床材で、適度なクッション性があり、吸音性にも優れていますし、防虫効果があるのでダニやカビが発生しにくいメリットもあります。
カーテンは両開きが一般的ですが、左右に開く度に埃がまうので、特にアレルギーのお子さんには配慮が必要です。
掃除のしやすさなどを考えると昇降タイプがおすすめ。ただし、小さいお子さんがコードに首を巻きつけないように注意しましょう。
ご家庭によっては、早くから子供部屋を与えなくてもいいのではという考え方もあると思いますが、私は子供に個室を与えることは大切だと感じています。(もちろん、鍵は必要ありませんが)
テレビの音や大人の声のない静かな空間で、勉強や読書をしたり、好きな遊びを夢中で楽しむ時間が、やがて自分の世界観をつくり出すきっかけになりますし、自分のモノを自分で片付ける習慣をつけることは自立する心を養うと思います。2回に分けてご紹介した今回のコーディネートポイントをご参考に、ぜひ親子でご一緒にキッズルームづくりを楽しんでみて下さい! |