- 第 103 回
「愛着ある家に住み続けるため」の
リフォーム
天方 幸子
リフォームは今住んでいる家を改修・改善することです。すでに既存の家があるということが新築と大きく違うところです。リフォームで最も大切なことは、既存建物をより良く生かすことを前提に「より強く、より住みやすく、そしてより美しく」を守ることです。
リフォームを思いたったら
最初に家族全員で話し合い、希望内容の優先順位を決めておきましょう。リフォームをしようと思いあれこれ考えていると、いろいろなところが気になり始めます。キッチンがリフォームのきっかけだったはずなのに「浴室もそろそろやり替えたい、この際だからリビングも広くしたいし床暖房も入れたい」などと日頃の夢や希望が膨らみます。専門家に依頼するうえでも「どこが一番気になるところなのか、その次はどこなのか」を伝えると出来上がりが大きく違ってきます。住んでいる人の意見や希望はリフォームを計画する上で最も大切なことなのです。
予算はなるべく決めておきましょう
どの位の予算をかけられるかを業者に伝えることで、的確な提案を受けることができます。リフォームの工事範囲や使用する材料の種類で、かかる費用は大きく違ってきます。よく聞くのは「予算が分からないから専門家に聞きたいのです」という言葉です。その通りなのですが、リフォームの要望が多ければ多いほど予算は膨らんでゆきます。具体的な検討をするためにも、整理された要望とおおまかでも予算があったほうがリフォームの計画はし易くなります。
信頼できる業者をみつけるポイント
つぎにリフォーム業者を選定するのですが、「どこに頼んだら良いのか分からない」というのが悩みだとよく聞きます。信頼できる業者を見つけるのはなかなか難しいのです。そこで検討の際のポイントをあげてみましょう。
- 自分達の話をよく聞いてくれる人か
- 現場調査は丁寧だったか
- 過去に施工した事例を写真や現場見学会などで見せてくれるか
- 提案内容が希望にあっているか・・・不満を解消しているか
- 自分達の気付いていないところの改善提案があったか
- 見積り内容が一式表現になっていないか
- アフターフォローの仕組みができているか
建物診断がリフォーム成功の鍵
業者が選定できたら、業者による具体的な検討に入ります。「より強い家」にするために戸建の場合は耐震診断をし、マンションの場合は現状把握のための詳細診断をします。
この調査診断がリフォーム工事として最も重要なポイントになります。ご希望を実現しようとして構造的に弱い建物にしてしまうことは決してあってはならないことです。マンションの場合水周りを大きく移動させることで、完成後に水漏れや排気の不具合などが起きることもあります。事前の調査診断がリフォーム成功の鍵を握っていることはご理解いただけると思います。
こだわりリフォームは満足度が高い
戸建は「古くなったら建替えよう」という検討もされますが、マンションは簡単に建替えることはできません。そこでマンションでは、これからまた何十年も住めるようにと全面的なリフォームをする人が増えてきました。マンションはコンクリートで造られているので自由な間取り変更ができます。水周りは、設備管の移動が出来るかどうかという問題があるため、慎重に検討する必要があります。最近は必要なところだけを「しっかりこだわったリフォームをしたい」という事例も多くなっています。
最近は「痛んで汚れたところが綺麗になれば良い」というリフォームは格段に少なくなってきました。せっかくリフォームするのだから、長い間の夢だった「床は無垢材のフローリング、壁は珪藻土に」とか「照明は間接照明、音響用スピーカーも壁や天井に埋め込みで」など空間やインテリアにも本物志向を望む人が増えてきました。住まいについて高い関心があり「快適な生活をしたい」とか「将来を見据えた安全で居心地のよい住まいにしたい」と明快なご希望を持っておられる方が多くなっています。
- ★東京ガスリモデリングHP
- ★快適なリフォーム推進ブログ 天方幸子の暮らしリフォーム
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