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第 7 回
【外壁・外壁材】
●外壁
皆さんは「外壁」と聞いてどのようなことを連想されるでしょうか?
一言で「外壁」と言っても、素材や仕上げの仕方、性質等により様々に分類されます。
外壁の強度に関連した代表的なお話として、“3匹の子豚”があげられます。子豚は狼から身を守る為に、それぞれ藁、木、レンガで家を建てますが、結果は皆さんがご存知の通り・・・。
外壁は、紫外線や雨風、雪、暑さ寒さ、騒音などの外敵から守ってくれる大切なものなのです。
そこで今回のナットクコラムでは、外壁・外壁材の種類、特徴について考えてみましょう。
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●外壁の構造
外壁の構成を大まかに解説すると、構造躯体、下地、機能材、仕上げ材で成り立っていますが、施工方法や使用される素材は、構造や仕上げ方法によりそれぞれ異なります。
- 下地
- 外壁仕上げの一番下にある構成部材。
- 下地の種類
- 下地板、合板、ラスモルタル下地などがあります。
- 【合板】
- 単板を何枚も重ねて、接着剤で貼り合せて1枚の板にしたもの。
- 【ラスモルタル】
- モルタルを付着させるために用いる金属でできた網状のもの。
- ラスモルタルには、針金を組んだワイヤラスや、金属板に傷を付けて引き伸ばしたメタルラスがあります。
- また下地は壁式構造、RC構造等の場合は、構造躯体である壁自身が下地になることもあります。
- 機能材
- 機能材には、安心で快適に生活するための断熱材、吸音・遮音材、防火・耐火材、防水材、防食材や、外装タイル等を接着する接着剤や、コンクリートなどの外壁欠損部分を長持ちさせるための、補修材等があります。
●外壁の工法
外壁には湿式工法と乾式工法があります。
- 湿式工法
- 水を混合した材料で左官工事により、乾燥するまでに手間暇をかけ作られるので、完成までに時間とコストがかかる工法ですが、その土地の気候風土に合う工法が、各種工夫されています。
- 乾式工法
- 湿式工法の対比で、施工に際し、水、セメント、砂を使わない施工法を言います。水を使わず、ボルト、ビス等で施工するということで、天候に左右されること無く施工できるため、工期が短く、また工場生産の部材を多用することで、品質管理の面からも効果があると言われています。
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●外壁の種類
■塗壁(ぬりかべ)
- 左官仕上げ
- 左官とは、壁等の下地・仕上の土・モルタル(セメント・水・砂を配合)を鏝(こて)等で仕上げたもの。
左官による壁の種類
- 漆喰壁(湿式工法)
- 世界各国で使用されている壁で、日本では1300年前も前にさかのぼるほど歴史のある壁です。漆喰は、石灰にわらを混ぜ磨いて仕上げます。仕上げの種類として、白壁、なまこ壁などがあります。
なまこ壁は、土蔵の腰に好んで用いられます。大名屋敷や城壁の外壁によく見られます。
- 土壁(湿式工法)
- 土を使用した左官仕上げの壁を言います。
土壁は湿度、温度が安定し、高温多湿の日本の気候風土に適した壁と言われています。下地に使われる素材は竹小舞いが殆どでしたが、最近ではラスボードが多くなっています。
- 吹き付け
- モルタルやコンクリート、サイディングを下地とした上に、リシン等の吹付け材を吹付ける工法です。
吹付け材は多様にありますが、住宅に良く使われるのは合成樹脂エマルション砂壁状吹き付け材・化粧用セメント材・複層膜様吹付け材で、吹付け後にローラーや鏝(こて)で抑えたり、櫛引(くしひき)する仕上げ等あります。
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■サイディング(乾式工法)
工場で板状に成型された外装材。
木屑やセメント、金属系、石綿系等、新しい素材、模様が様々あります。材料調達の安定性とコスト削減、作業効率性、模様や柄のデザインの容易な対応、メンテナンス性等の利点があります。
「サイディングの種類」
- 窯業系サイディング
- 主原料にセメント湿原料および繊維質原料を用い、高温・高圧の釜で板状に成型した製品。
硬質で密度が高く、遮音性・断熱性・耐候性・防湿性・耐震性・耐凍害性・防火性などの性能を持つものがあります。
- 金属系サイディング
- カラー鉄板、アルミニウム合金が主な材料。
軽量で加工性がよく、風害に強い、コストが安いなどの利点がありますが、錆の発生、熱が伝わりやすい、熱による変形、遮音性が低いなどが上げられますが、断熱材を裏打ちすることにより機能性能を高めた商品もあります。
- 中空押出し成形板
- 無機質繊維・セメント・混和材・水を混合して、押出成形し、養生してつくられる壁パネルです。
- 押出成形セメント板の種類
- ・フラットパネル
- パネルそのままの素地で使用、パネルに塗装して使用、パネルにタイルを張って使用が可能です。
- ・デザインパネル
- パネルにでこぼこがついているパネルで、その模様は多種あります。
- ALC板(オートクレーブ・ライトウェイト・コンクリート)
- パネル壁材の一種で、高温高圧蒸気養生(オートクレーブ養生)された、軽量気泡コンクリートのことを言います。外観は軽石の様に見え、内部は多量の気泡を持ち、軽量で、断熱性・耐火性等に優れている素材で、耐久性も高く50年保つといわれている素材です。
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■タイル・レンガ・石
- タイル
- タイルは耐久性に優れた不燃材料です。
外壁では、吸水率の低い磁器質・せっき質が多く使用されます。
施工方法は、湿式工法と乾式工法の両方があります。
費用は比較的高い方ですが、色も多様にあるので、外観デザインを変化させることができ、塗り替えなどがない分メンテナンスに費用がかからないという利点があります。
- レンガ
- 欧米では積み上げたレンガを躯体としていますが、日本では地震が多いためタイル状のレンガを外壁の仕上げ材として使用されることがほとんどです。施工方法は乾式工法と湿式工法がありますが、最近では乾式工法が普及しているようです。
- 石材
- 欧州ではレンガ同様、石を積み上げ躯体として使用しますが、日本では地震の問題や木材が普及しているので、仕上げ材として使用されることがほとんどです。
石材には、自然石を薄く挽いて表面を粗面、磨き仕上げした本石と、砕石を固めて自然石と同様な仕上げをした人造石があります。
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●壁にまつわるこんな話
皆さんは壁に係る有名な生活用語をご存知ですか?
“うだつが上がる”がその言葉ですが、さて、うだつとは一体何なのでしょうか?
“うだつ”とは「卯建」と漢字で書き、妻壁側を屋根より高く設置された壁で、防火の為に設けられたものです。
ではどのような意味なのでしょうか?「卯建」を上げるということは、その住まい自身のクオリティの高さの象徴とされ、裕福になればうだつを上げられると言うことから、成功する例えとして「うだつが上がる」という言葉が出来たそうです。中には鏝絵(こてえ)で装飾されたものがあり、なかなか見事なものです。 |
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