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第 20 回
【構造の種類】

 家を建てる場合の構造には軸組構造、壁式構造、ラーメン構造などがあるのをご存知でしょうか?
 ここでは材料別に住宅の主な構造についてご紹介します。
木材
 木造軸組構造(木造在来工法):
土台、柱、梁を組上げた骨組みに、筋交いという斜め材を入れ、地震や風圧に耐えるように考えられています。昔から日本で採用されてきた構造ですが、以前に比べると構造計画や施工方法に厳格さが求められていますので、強度的にも遜色が無くなってきました。
 壁式構造(2×4工法・枠組壁工法):
木造軸組構造が柱や梁などの「線」で支えるのに対して、床や壁の「面」で構成されています。壁式構造なので、耐震性には優れています。欧米で開発された構造で合理的で堅牢である反面、開口部の位置や大きさなどには制約を受ける部分もあります。
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鉄骨
 鉄骨ラーメン構造(重量鉄骨):
3階建て以上など建物が高層・大規模の場合に用いられます。木造に比べて強度があるので柱の数を少なくして広い空間を確保できます。耐震性が高く、増改築や開口部の自由度も高い構造です。しかし、構造自体重量がありますので、構造を支える基礎についてもしっかりとした設計、施工が重要となります。
 軽量鉄骨軸組構造(軽量鉄骨):
土台、柱、梁等に軽量鉄骨を使い、筋交いや火打ち梁等の替わりに鉄骨ブレースを軸組みに挿入した構造です。工期は比較的短い期間で完了します。
 鉄骨造の採用は、構造や工期短縮、地盤などの諸条件が決定する上での要因となることも多く、専門家とよく相談して決定することをお薦めします。
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鉄筋コンクリート(鉄筋=reinforced コンクリート=concreteを略し、RCともいう)

 鉄筋コンクリートは、耐火性・耐震性に優れています。重量が重いので遮音性に優れ、設備上は、暖まりにくく冷めにくいという特徴があります。工期は長くかかります。

 ラーメン構造
ラーメン構造は柱と梁と床版だけで地震に耐える架構をつくることができるので開口部の自由度が高いのですが、柱や梁は比較的、太くなります。鉄筋コンクリートだけでなく、重量鉄骨でも採用される構造です。
 壁式構造
鉄筋コンクリート造のラーメン構造のように柱や梁の凹凸がないので部屋内はすっきりしますが、開口部の位置や大きさなどに制約があり、プランニング、改築の際の自由度については制限されることもあります。
 この様な各々の特徴を考慮して構造を選ぶ必要がありますが、専門家とよく相談して決定することをお薦めします。ほかに構造を選択する要素にはどんなものがあるでしょう。
 
コスト

 コストにより構造を決めるのは多く見られることです。一般的に木造だと安くなり、鉄骨、RC造だと高くなるという傾向はあります。しかし、例えば法規による耐火構造規制を受けたり遮音性能を求めたり、付加される条件や性能があるときには、木造より他の構造の方がかえってコスト面で有利な場合もあります。
 
地盤の状態

 敷地の地盤の状態が良好な場合、制約は少なくなりますが、地盤の状態が悪い時には構造を良く考慮する必要があります。地盤が悪い場合、木造にすると全般に自重が軽くなるので、地盤改良などで対応できる場合もありますが、RC造、鉄骨造の場合は杭を打たなくてはならない場合もありますので、地盤の事前チェックが重要となります。(参照:地盤を知る
 
プラン

 計画を進めていくなかで、そのプランに向く構造・工法が決まる場合もあります。柱のない広い空間を取りたいという理由で鉄骨ラーメン構造を選択したり、地下に防音室をつくりたいという理由でRC壁式構造を選択することもあります。
ラーメンは、ドイツ語で柱・梁の接点が強固に接合され、門型に一体になっている骨組みのことをいう。
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テイスト(好み)

 コンクリート打放しの雰囲気が好き、木の暖かみのある部屋で過ごしたいなど、生活イメージから構造を決めることもあります。構造材が外観にも内観にも表れずに内部の構造材料が何かわからない作り方もありますが、構造材を外観や内観に表すことにより、家の持つ力強さを感じたり、その肌合いを楽しむ作り方もできます。
 
リフォーム

 家は家族の生活や形態の移り変わりと共に求められる形が変わってゆきます。将来どのような暮らしが考えられるか想定できる場合は、それに伴う計画をすると良いでしょう。例えば将来エレベーターが必要だと考えるのなら、その部分を加工し易くしておくなど将来の生活に備えておくと良いでしょう。
 
 このように構造・工法を選択するためにはいろいろな状況を総合的に判断することが必要となります。ただし最近では各々の構造・工法の短所を補う様に様々な開発がされています。また、各々の持つ特性を部分によって生かす混構造の建物もあります。
 
 構造は人間の身体でいうと骨格に当たります。内部に隠れてしまってわかりにくい場合もありますが、全体を形成するのに大変重要な部分です。どの様な家をつくりたいか状況とイメージを明確にし、その家にあった構造を選択することが必要でしょう。
[住まいのナビゲーター 与倉 亜紀子]
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