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第 32 回
【免震・制震】
●暮らし方を考えるきっかけは?みなさんは「免震住宅」という言葉をお聞きになったことがありますか?テレビCMなどで耳にされたこともあるかもしれませんね。 でも、‘免震’と‘制震’とはどう違うの?耐震と比べるとどっちが良いの?値段はどれくらいかかるの?などと疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。 |
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免震住宅や制震住宅はまだ歴史も浅く、技術や制度も日進月歩です。現時点における免震及び制震住宅について少しお話しましょう。 ●免震・制震・耐震 免震・制震・耐震…似たような言葉に思われるかもしれませんが、地震の対策としてはかなり考え方の違う言葉です。いわば地震の揺れをかわそうとするのが免震、柔らかく受けとめるのが制震、がっちりと受けとめるのが耐震といえるでしょうか。
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では免震住宅はどのようなしくみでつくられているのでしょうか? 免震のシステムは強固なべた基礎のスラブ上に免震装置を据え、その上に土台を受ける架台を鉄骨等で組み、上部構造を作る方法が一般的です。 免震装置は主装置となる支承装置とそれをサポートする復元装置、さらに減衰装置などから構成されています。 免震装置
しかし、どこにでも免震住宅が建てられるわけではありません。装置を確実に作動させるためには地盤の状態が非免震住宅以上に重要となります。地盤がゆるいと免震しても地面と建物の周期が一致する危険があり、こうなると免震が逆効果となり建物が地盤と共振して応答加速度が大きくなってしまいます。よって軟弱化地盤や液状化地帯など免震化住宅が適さない地域があります。又、建物が移動することを考慮して、隣地と建物との間隔も必要となります。 免震装置を配置するためには基礎や土台の一部を強固なものとしたり、上部構造の壁量を耐震構造より多くしなければならない場合もあります。 免震住宅にするためにかかる材工のコストは240万~500万円程度。基礎・免震層・架台については構造計算が必要となります。又、非免震住宅より詳しい地盤調査が必要となり、ボーリング調査費としては20~30万円かかります。
制震とは、建物の中に組み込んだ制震部材 (制震パネル、ダンパーなど) で建物にかかる地震のエネルギーを少なくする技術で、高層ビルではこの方法が一般的に採用されています。 大地震時に力がかかる事により損傷する部材を制震部材に置換えることにより、地震のエネルギーを吸収して、建物の倒壊を防ぐ工法です。制震材料は壁の中に配置されるので、見た目では耐震構造との差があまり見られません。 ●耐震住宅について 地震の多い日本では耐震住宅を中心に地震に強い家づくりを進めて来ました。 初期投資としては耐震設計が今のところ割安ですし、住宅の耐震技術も歴史と共に進歩して来ました。 耐震住宅に関しては、次回のコラムでお話し致します。 地震対策としてどの方法を選ぶかは、敷地や周りの環境、お住まいの地域など様々な検討要素があることがおわかりになったことと思います。 安全性、機能性やコストなどを考慮し、専門家と相談した上で選択することをお勧めします。又、地震では建物に被害がなくても、家具転倒などによって事故が起こることもあります。家具の配置を考えたり、家具の転倒防止、窓ガラスの飛散防止など身近なことから対策を取ることも必要でしょう。 |
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