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第 52 回
【色々な色のはなし (4)】
イタリアのトリノで行われた冬季オリンピックが閉幕しました。スポーツそのものも楽しみですが開会式で行われるお国柄が表れるイベントや選手達の入場行進も楽しみの一つです。今回のテーマは「情熱の赤」でしたね。選手達のユニフォームはカラフルで見る人達をワクワクさせてくれました。日本のユニフォームは白一色でしたが、逆に目を引いたのは上下真っ黒のユニフォームを着た選手達。軽快感がなく行進の足取りが思いのほか重~く感じませんでしたか? |
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さて今回も心理的な影響を受ける色彩を暮らしに取り入れるヒントについてお話しします。 ●見た目の重さ 色を見た時ある色は軽く、ある色は重く感じます。光のほとんどを反射する明るい色は物を軽く見せます。また、光を少ししか反射しない暗い色は物を重く見せます。この「見た目の重さ」は心理的にかなり大きく影響を与えます。 実際に同じ重さの白と黒の箱を持ってみると黒い箱の方が倍近くの重さに感じてしまうのですから不思議です。色を変えるだけで身軽になれるのなら早速利用したいですね。 住まいの色彩を考える時にも「見た目の重さ」は重要です。デザインの上部が下部よりも重い色を使うと全体として不安定となりバランスが崩れてしまいます。例えば、床材の色が壁の色と同系色であっても少し濃い目の色を選んだ方が安定感があり、空間に広がりが感じられます。 |
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●穴の底? 先日、ある大工さんが建てたお住まいを見学に行って来ました。説明を聞きながら“ガラッ”と浴室の引き戸を開けたところ目に飛び込んだのは黒に近い濃紺一色でした。浴槽も床のタイルも天井まで続く4面の壁のタイルも同じ色だったのです。唯一、天井の照明だけが白く光っていたのを覚えています。この浴槽に身を沈めて天井を見上げた時、自分が穴の底にいるような気分にならないの・・・と思ったのは閉所恐怖症気味の私だけでしょうか? 好みの違いではありますがさすがに“素敵な浴室ですね!”とは言えませんでした。 前回【寝室】のところでもお話ししたように寒色系の中でも青は冷たい色です。夏は涼しくてよいのですが、冬は寒く感じます。明るい青ならまだしも濃紺となると一坪しかない浴室の4面の壁が迫ってきてとても圧迫感を感じるはずです。それに浴槽と床と壁の境目が分かりにくいので滑りやすい浴室ではとても危険です。
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●若返り効果 朝はシャワーですっきり目覚め、夜は一日の疲れを癒す場所・・・ と浴室の使い方は人それぞれですがだからこそのびのびと開放感を味わいたいものです。ちなみに肌を最もきれいに見せてくれるのはピンクです。ピンク色のタイルにすると肌の色を一層引き立たせてくれるだけでなく、ピンクは暖色系で明るい色なので空間を広く見せてくれます。また心身が和らぎ、若返りの効果もあるそうなのでピンクのタイルに囲まれた浴室は女性にはもってこいですね。 |
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●心理的な時間 |
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受験生を抱えているご家庭ではたとえ狭くてもできるだけ子供に個室を与えてやりたいものですね。でもただ部屋という箱を与えるだけではいけません。皆さんは色によって時間の観念が変わることを知っていますか? 寒色系の色に囲まれた環境では実際の1時間が心理的には30分と短く感じさせます。寒色系の青や緑青はリラックス効果があり、集中力を高めるのでグッと能率がアップします。青インクのようなカーテンや絨毯では受験の時期は寒すぎますので青をメインに幾色か混ざったものを使うと良いでしょう。机もできればスチール製ではなく木製で肌色と同じくらいの明るさであれば自然とやる気も出てくるでしょう。
では赤や橙のような暖色系の色に囲まれた環境ではどうでしょう。真っ赤なソファや橙色のベットカバーならば実際の1時間が心理的には2時間と長く感じさせます。楽しいことで過ごす場所では得した気分になりますね。 例えば、結婚式場にお決まりの真っ赤な絨毯は「お祝いの場」と言うことだけではなく、一日に何組も式を挙げる新郎新婦の客足の回転率を早める効果もあるそうです。 私たちを取り巻く色彩がいかに心理的な影響を及ぼすものなのか参考になりましたか。住まいにおいては全体的にやわらかい落ち着いた色にした方が良いと思いますが、自分が求める効果を住まいの中にうまく取り入れて生活を豊かなものにしてください。 |
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