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Housing Column ハウジングコラム

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第 59 回
【みんなイキイキ“生垣”のはなし】

 皆さんは、どんな街で暮らしたいですか?海の見える街、素敵なレストランやショップのあるおしゃれな街、人情味溢れる街・・・。いろいろな街がありますが、緑がたくさんある街での暮らしに憧れている方は多いのではないでしょうか?
 街の中の緑として、公園や街路樹など公共の場所の緑を思い浮かべる方が多いと思いますが、一つ一つの家の緑も大きな要素です。
 家の緑として、樹木で家を囲う「生垣」という方法があります。視線を遮りながら家の住人と街の人に潤いを与える「生垣」。今回は、そんな「生垣」についてのお話です。

●生垣の効用とは

 生垣には緑が街に潤いを与える効用の他、音や火を防ぐなど、驚くほど様々な効用があります。
生垣の効用一覧
防風 強い風を直接室内に吹き込ませずに、心地よい微風にコントロールする働き。
防塵 塵や埃などを取り除いて、空気を浄化する働き。
防音 外部からの騒音、室内から漏れる音を吸収して、減少させる働き。
防火 火事の際に、火の粉が飛び散るのを食い止め、延焼を防ぐ働き。
遮蔽 道路や隣家など、外部からの視線を遮りプライバシーを守る働き。
防犯 外部からの侵入を防ぐ働き。
美観 通りに対して、緑の景観をつくり出し、美しい街並みにする働き。

 このような効用以外にも、完全に遮蔽されていないため、ブロック塀より泥棒などが狙いにくいという調査結果もあり、防犯面でも優れている面があります。
 また、ブロック塀と違って、地震の際に倒壊して人が下敷きになる危険が少なく安全です。

●生垣に用いる樹種とつくる際のポイント

 つぎに、生垣に用いる樹の種類 (樹種) と、実際につくる際のポイントについてお話しします。
 生垣は高さによって高・中・低生垣の3つに分類されます。(右の「生垣の分類」をクリックしてご覧ください)
 
クリックしてください
■ 生垣をつくる際のポイント
 住宅のための生垣の高さは、道路と敷地の高低差がない場合、道路や隣家からの人の視線を遮るためには、大体1.5~1.8m程度あれば充分です。それより高い樹を植える場合には、室内に居る人に圧迫感を与え、日照を妨げる可能性があるので、家の外壁との距離がある程度必要となります。
 そして敷地が道路より高い場合や、足元がすっきりとした高い樹を植える場合は、低生垣と組み合わせるなど、視線を遮る工夫も必要です。
 
 さらに、樹種を選ぶ際には、周囲の街並みや美観への配慮や、植樹が禁止されていないものかを確認することも大切です。また、どの位大きく育つのかも確認しましょう。
 
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■ フェンス+プランターでつくる生垣
 立派な生垣を植えるほど敷地に余裕がない!という方には、金網などのフェンスを設けて、それにツタ類などを絡ませる方法がお勧めです。この方法であれば奥行きが10cm程度あれば大丈夫です。土がなくて直接ツタ類を植えられない場合には、フェンスの下にプランターを置く方法もあります。
 ツタ類にはアイビー、テイカカズラ、イタビカズラなどが適しています。その他、バラをフェンスに這わせても良いでしょう。バラは花も咲くので、季節の楽しみも増えます。
 また、金網のフェンスが好きでない方は「トレリス」という木を格子状に組んだフェンスを使っても良いでしょう。木のぬくもりを感じられ、無機質な感じがなくなります。
 ただし、トレリスは通常のフェンスに比べてツタ類が密に絡まないため、しっかりとした目隠し効果は期待できません。金網のフェンスでも、上手にツタ類を絡ませば、金網の部分はほとんど見えなくなり、無機質な感じはなくなります。
 金網のフェンス、トレリス、どちらにするかは、植物の種類や家の中や通りからの見え方を考えて上手に選んでください。
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●自治体の助成もあるのです


 最近、市区町村など多くの自治体が、防災上の効果や街並みの美観における効用を認めて、生垣の整備に助成金などを出して、積極的に推奨しているようです。
 皆さんも、ご自分がお住まいの自治体に問い合わせるか、ホームページに助成について掲載されている場合もあるので、確認してみてはいかがでしょうか。
【参考資料:新宿区のホームページ

 
 皆さんが憧れる緑の多い街は、公園の緑だけではなく、一つ一つの家の緑が集まって、素敵な街並みをつくり出しています。
 これから家づくりを始める方や、既に家を建てた方が「自分の家」と「街並み」の両方を大切に考えることで、より暮らしやすく、潤いのある街ができるのです。
 ぜひ、少しの手間と工夫で、自分もみんなも“楽しく”そして“イキイキ”となる “生垣”づくりに、皆さんも挑戦してみませんか?
【参考資料:環境共生住宅について
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