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住まいと暮らしの専門用語ナットクコラム

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HOUSING COLUMN
第 112 回

【ゆっくりあかりを考えよう!!】

 住まいづくりの中で欠かせないことの一つに照明計画があります。本来、照明計画においては、部屋ごとの用途に必要なあかりをどのように配置し確保するか、また空間の演出をどのように行うのか、プランを考える段階で一緒にイメージしておかなければならないことですが、実際はプランが決まった後に照明器具を選び、レイアウトを行っていく方が多いようです。

 照明のショールームアドバイザーの方から、家中の照明器具を一日で決めてしまおうと選びに来る方がいらっしゃると聞きました。短時間でいろいろなものを一気に見るため、最後には何がなんだかわからなくなってしまう方もいらっしゃるそうです。
 心理面で大きな影響を与える『あかり』は、家具やカーテンなどのインテリアで空間をコーディネートするよりも、更に快適さやくつろぎを演出してくれます。
 まずは『あかり』の質を大きく左右する光源(ランプ)について考えてみましょう。

白熱電球と蛍光灯の違いって?

  白熱電球 蛍光灯
昼光色 昼白色 電球色
光の色 夕方に近い柔らかな赤みを帯びた光 青空のような青白い光 昼間の太陽のような白っぽい光 赤みを帯びた光
光と特性 陰影がつくので、立体感がでる 全体を均一に明るく照らすので、陰影がつきにくい
明るさ 同じW(ワット)数だと白熱電球より蛍光灯の方が約4倍明るい
消費電力 同じ明るさだと、蛍光灯は白熱電球の約1/4電気代を節約できる。
寿命 約1000時間 約6000時間
価格帯 約150~200円/1個あたり 2000円前後/1個あたり
操作性 頻繁な点灯・消灯に向いている
ex) トイレ・廊下等
頻繁な点灯・消灯に向いていない
ex) リビング・ダイニング・子供部屋等

 まずは光源を決める時に考えて欲しい特徴をピックアップして比較しました。昼光色や昼白色は、昼間の太陽を思わせるため活動的になりやすく、電球色の蛍光灯や白熱電球のように赤っぽいオレンジの色はリラックスできます。また、蛍光灯の光は全体を均一に明るく照らし出す拡散光なので陰影がつきにくく、勉強や裁縫など細かい作業を行う場合に向いており、白熱電球は陰影がつきやすいので立体感が生まれ、空間の中に暖かみや温もりをつくりだし、くつろぎの空間を演出してくれます。
 このような特徴を持つ光源ですが、地球温暖化防止策の一環として、白熱電球が蛍光灯に切り替わり姿を消す方向へ進んでいます。
 仮に、国内の白熱電球のすべてが切り替わった場合、温室効果ガスの排出削減の効果はかなり大きいとみられており、最近では光源のスイッチをいれてから立ち上がり時間が以前よりも短縮されたものや、白熱電球によく似た形や発光部の寸法が小さくスポットやダウンライトなどの白熱電球の代替えとして使えるものなど、いろいろな種類の電球型蛍光灯が発売されてきています。
 今後、『あかり』を選ぶときは、電気代や省エネ、将来のメンテナンス、また作り出したい部屋のイメージとのマッチングなど、バランスを考えて検討することをオススメします。

白熱電球
白熱電球
蛍光灯
蛍光灯

今、話題のLEDって?

LEDは長寿命で省エネだから助かるな~

* 吹き抜けなどの高いところにあかりを配置したいけど、メンテナンスはどうすれば・・・?という時にオススメしたいのがLEDライトです。LEDは次世代の新たな光源として注目されています。
 一番の特徴としては長寿命であること。約30,000~40,000時間もつと言われ、一日8時間点灯した場合で換算すると約10年間もつことになります。LEDライトは、寿命に達しても不点灯にならず、徐々に暗くなっていきます。消費電力が少ないので省エネであり、また二酸化炭素排出量が少ないので環境にも優しいと言えます。
 もう一つの特徴は大変コンパクトであることです。携帯電話のボタン部分の照明に使われていると言えば想像できますか?その特徴を活かし、階段の手すりの中など従来のランプが使えなかったところに使うことができます。今後は住宅照明でも蛍光灯や電球に代わる光源として注目を集めており、幅広い分野での活躍が期待されています。
 一つ難点を言えば価格が高いことですが、メンテナンスや消費電力量が少ないことを考え、取替えが困難な場所に設置するなど、用途によって使いわけていくのがよいかと思います。地球温暖化防止や省エネが注目されている昨今、LEDライトが今後ますます注目を浴びていくことは間違いないでしょう。

あかりを体感しに行こう!!

 ここまで、いろいろな『あかり』=光源の特徴について考えてみました。これまで述べてきたことを参考にカタログなどから照明計画を進めていくことができるかと思いますが、最終決定をする前に選んだ光源や照明器具を実際に確認してください。
 照明器具メーカーのショールームには、暮らしをイメージした照明の展示がたくさんあります。ダイニングテーブルでの食事や、ソファーに座って読書など、暮らしの中の様々なシチュエーションを想定しながら、あかりを体験してみてはいかがでしょうか?その際には、ひとつの照明だけを見るのではなく、部屋として全体の雰囲気やバランスを確認していただくと良いでしょう。あかりの演出方法、光源による演出効果、色味による感じ方の違いなど、ショールームを上手に活用し、今後の照明計画に役立ててみて下さい。
 住まいづくりナビセンターでは、ショールーム見学会を開催しております。ショールームアドバイザーの説明はもちろん、ナビゲーターも同行しますので、住まいづくりのプロからのアドバイスも聞くことができます。
 4月は汐留にある「パナソニックリビングショウルーム」の見学に行ってきました。シーリングやペンダントなどの全般照明に、ダウンライト、スポットライト、フロアースタンドなどの補助照明、天井や壁に組み込んだ建築化照明などが施してあるリビングダイニングの中で蛍光灯や白熱電球、LEDなどの光源の違いや、照明の配置や光源の向きを変えながら明るさの違いを感じてみたり、全般照明と補助照明をバランス良く配灯する手法や、ベッドルームや吹き抜けのリビング、廊下など空間ごとのあかりの使い方や演出効果などを体感でき、参加していただいた方、皆様にとても満足していただけたようでした。また、あかりは天井にひとつ・・・と思っていた方も、多灯使いや壁や天井をうまく使った間接照明の事例を見ながら、『あかり』の使い方、考え方が変わったとおっしゃっていただけました。
 あかりは工夫次第で生活に潤いを与えてくれます。皆さんも一室一灯、天井からのあかりだけではなく、くつろぎの場を演出するような照明計画についてじっくりと考えてみてください。

[住まいのナビゲーター 高橋 英子]

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