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第105回「水のこと」では水の循環についてお話しました。今回はその循環を支えるために住まいづくりでできることとして、住まいに降り注ぐ雨を下水道へと直行させず、地面に浸透させて行く、或いは生活水として役立てる方法についてお伝えしたいと思います。 一軒の小さな試み ・・・循環を支える住まいづくり【屋根に降った雨の敷地内処理】 雨水貯留槽とは、屋根に降った雨を、雨樋を経由させて貯水する設備のことです。貯水した雨水を庭木の水やりなどに使用し、自然に地面に浸透させていきます。地上設置型と地下埋設型とありますが、ここでは採用しやすい地上設置型についてお伝えします。 |
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雨水タンクは既存の家屋にも設置できます。簡単な機構のものであればメーカーから購入して自主施工で対応できます。初期雨水排除型取水継手で貯水したい場合など配管工事が必要となることもありますので、その場合は新築やリフォーム時に対応した工務店などとの付き合いがあればそちらから、ない場合は直接雨水利用設備の専門業者へ相談してください。
雨水浸透枡の設置 雨水浸透枡とは、雨樋から流れる雨水を直接下水道へと排出せず、地中に浸透させるために設ける枡のことです。地面に水分を浸透させる装置ですので、水はけが良い土地への採用が基本となります。また急傾斜地への設置は法面崩壊を引き起こす恐れがあるため、各自治体で基準を設けて禁止していますのでご注意ください。 |
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雨水を利用したビオトープの設置 屋根に降った雨水を樋から池に流し、池に水草を浮かべたり、めだかや金魚などの小魚を飼い、小さなビオトープをつくります。 |
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【地面に降った雨の敷地内処理】地表面の緑化露地に振った雨水は、土のままの裸地では浸み込みにくく、雨上がりなどぬかるみやすく、その上雑草の処理にも手間が取られます。そこで自然に浸み込む仕掛けとして、芝や下草と呼ばれる植栽を施し、植物の持つ水の循環性を活かして対応します。雨水浸透枡の採用に向かない急傾斜地や水はけの悪い地質でも採用でき、また地表面の緑化は夏の日差しの照り返しを和らげ、暑さ対策にもつながります。 透水性舗装天然木や多孔質な素材で作られたブロックなど透水性のある舗装材により雨水を地面に浸透させていきます。 勾配や目地を生かして浸透させる方法駐車場やアプローチなど地覆面に強度が要求される部分には、コンクリートやブロックなどを用い、面には勾配をつけ、勾配の先には植栽を施し、そこに雨水が流れ込むように計画し、浸透させて行きます。或いはブロックや石材など舗装材の目地を利用して目地から雨水を地面に浸透させていく方法もあります。 住まいづくりから見えてくるものは? 住まいづくりは、家の内部の間取りや素材などのことだけではなく、雨水をどう処理するかということも含めて外廻りをしっかり考えていくことが大切です。断片的に捕らえるのではなく、循環が可能な環境を考えて計画していくことで、長期に渡った視点を持つこともでき、住み始めてからの生活がぐんと楽しくなります。 [住まいのナビゲーター 廣田 文子] |
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参考資料:戸建住宅における雨水貯留浸透施設設置マニュアル |
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