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大学では建築と都市計画を専攻したという青木千枝子さん。いいまちづくりとは、というテーマを考えていくうちに、「街づくりは人づくり」だと気づいたそうです。
「まちを構成しているのは1軒1軒の住宅。その住宅をつくるのは建て主さんです。住みやすいまち、暮らしやすいまちにしていくためには、1人1人の建て主さんが、いい住まいとは、いい暮らしとは何かということを考えたり勉強したりすることが必要。そのためのお手伝いが何かできないかと思って」
そんな時、「住まいのナビゲーター」として建て主の相談にのってほしいという話が持ち上がり、「これがそのきっかけになるかも」と、二つ返事で引き受けたのが8年前。
「まだ、何をやるところかも定まっていない状態でしたが(笑)、多くの建て主さんとお話をする中でわかったのは、ほとんどの方は、家は『買うもの』だと思っているということです。買うということは、すでにできあがったものを選ぶ行為ですが、住まいづくりに関していえば、一つひとつ創り上げるものであり、依頼する先がハウスメーカーであろうと、工務店であろうと、設計事務所であろうと、建て主さんにとっての『いい住まい』は、建て主さんにしかわかりません。まずは、『いい住まいとは何か』を自分たちが考えなければならないということに気づいてもらうこと。これが、いい住まいづくりへの第1歩なんです」
「欲しい家のイメージ」を探すところから
相談できるのが「住まいのナビゲーター」
とはいえ、ほとんどの人が「自分にとっていい住まいとは何か」など、考えたこともないのが現状です。
「家を建てるとき、たいていの人は一生に一度です。また、最近では住まいをとりまく状況も多様化していて、住まいづくり経験者でさえわからないことが増えています。核家族だったり、新しい土地で家を建てることになったりする場合は、ことさら心細いですよね。さまざまな情報が飛び交う中、自分たちの力だけで『いい住まいづくり』のイメージを固めていくのには限界があります」
そこで頼りになるのが「住まいのナビゲーター」です。
「ナビゲーターという言葉は、カーナビが普及したおかげでだいぶなじみをもっていただけるようになりましたが、カーナビと違うのは、目的地が決まっていない人が目的地を探すお手伝いもできるということでしょうか。たとえば、ご夫婦の間でご意見が違う場合に、それぞれからお話をうかがって、サポートさせていただくこともあります」
「住まいのナビゲーター」は、現在15人。人生経験も、住まいづくりのプロとしての経験も豊富な女性ばかりです。
「住まいづくりの中心になるのは、奥様であるケースもあります。奥様に寄り添ってお話を伺うことができたり、子育てや高齢者の同居にからんだご相談の場合には、自分の経験やエピソードも交えてお話ししたり。それは女性ならではのメリットであると、相談者の方に喜んでいただくことが多いですね」
中立的立場からアドバイスできることも、大きな特徴のひとつです。
「相談を受ける側に、こう建ててほしいというゴールがあるわけではないので、建て主さんが目的地を見つけて、そこに間違いなくたどり着けるよう、寄り添いながらお連れするというのが私たちの仕事。基本は依頼先を見つけるところまでのナビゲートですが、その後で迷いが出たり、問題があったりした場合も、気軽にご相談ください。住まいづくりにも、いえ、住まいづくりだからこそ、目的地の再設定もルート変更もありえるのですから」

- 気軽に立ち寄れる、ゆったりとした開放的な空間。豊富な資料も、理想の住まいのイメージ探しに役立ってくれます。

- どんな人もすぐに打ち解けてしまいそうな明るい笑顔の青木さん。押し付けにならないよう、相談者の家族構成に合わせた話し方を心がけているそうです。
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