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[番外編] 住まいづくりのプロの視点

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住まいのナビゲーター:田中哉子さん
第 4 回 住まいのナビゲーター:田中哉子さん[後編]

住まいづくりに
専門知識はどこまで必要ですか?

 住宅関連の新しい法律が次々と施行されるなど、住まいづくりに取り組む人が知るべき情報はますます増える一方です。お客様は、どの程度の専門知識を持てばよいのでしょうか。ナビゲーターの田中哉子さんに聞きました。

こだわりがある人は「情報過多」に気をつけて

 「住まいのナビゲーター」を始めて今年で7年目という田中さんが、この仕事をしてきてよかったと思うことのひとつは、たくさんのお客様とコミュニケーションできることだそう。

 「住宅設計の場合、最初のヒアリングから竣工するまで、最低でも1年はかかります。また、手間もかかるので、同時にたくさんの物件を進めることは難しいです。したがって、自分のお客様としておつきあいする方々の数は限られます。でもここでは、さまざまなニーズや知識を持った、多くのお客様にアドバイスをさせていただきますし、それと同時により多くの意見を伺うことができるので、とても勉強になります」
 住まいについてさまざまなレベルの知識を持ったお客様と接する中で感じているのが、「こだわりがある人ほど情報バランスが悪いことが多い」ということ。たとえば、男性は「外断熱」「コンクリート打ちっぱなし」といった構造や素材に、女性は「リビングから続くテラス」といった部分的なイメージや物にこだわりを持つ傾向があるそうです。
 「こだわりをもって、それを実現するための専門知識や情報をたくさん集めることは大切ですが、物事にはすべて、プラスの面とマイナスの面があります。建築素材についても、工法や構造についても、依頼先についてもそう。◯◯は全部いい、悪いということではなく、良し悪しを具体的なケースで検討する余地を残しておくほうがいいですね」

プロを通じて知識を増やすメリットがある

 だから、基本的に「住まいのナビゲーター」に相談に来る人には、「事前の知識や情報はあまり必要ない」と田中さんは言います。
 「私たちは、『住まいの計画書』を作りながら3回、お客様とお会いしますので、その都度、必要なことを伝えられると思うからです。たとえば、最初にお話しするのは、全体のスケジュールについてや、依頼先としての住宅メーカー、工務店、設計事務所の違いなど、ごく基本的なことです。それを、たとえば最初から素材の違いをお話ししても、何から手をつけていいかわからない状態になってしまいます。まずはおおまかに全体の流れをつかんでいただいてから、お客様のこだわりどころに応じて、知識や情報を増やしていただきます。現場を知っているプロがアドバイスするからこそ、今、知っておくべき情報を選んでお伝えできるのです」
 また、6月4日に施行された「長期優良住宅法」や、秋に施行予定の「住宅瑕疵担保履行法」など、住まいに関するさまざまな法律が新しく整備されている中で、そうした法律について理解するだけでもお客様はひと苦労。
 「そんな時こそ私たちの出番です。時間をかけて調べるよりも、専門家に聞いたほうが何倍も早いし、後々プランにも生かせると思います。とにかく気軽な気持ちで相談に来てほしいですね」

「長期優良住宅法」について詳しくわかるパネルも展示されている。
「長期優良住宅」について詳しくわかるパネルも展示され、ナビゲーターがわかりやすく説明してくれる

「これまで私たちがナビゲーションでしてきたことは、長期優良住宅法が目指すところと同じ。100年後も住み続けられて、資産価値があるような住まいづくりのお手伝いをしていきます」

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田中哉子さん

撮影/大槻夏路
取材協力/月刊『からだにいいこと』編集部
月刊 からだにいいこと
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