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[番外編] 住まいづくりのプロの視点

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住まいのナビゲーター:村上まみさん
第 6 回 住まいのナビゲーター:村上まみさん[後編]

「住まいの計画書」とは
どんなものですか?

 住まいづくりに関するメニューの中でも「住まいの計画書づくり」は、利用者の満足度の高い人気のサービス。「住まいの計画書」とは、また実際にどんなことを行なうのか、ナビゲーターの村上まみさんに伺いました。

全3回、約5時間で「自分たちの理想の住まいづくり」を確かめる

 「住まいの計画書づくり」は3回に分けて行います。我が家のタイトルをつけた「住まいの計画書」を完成させるまで、トータルで約5時間、ナビゲーターと一緒に、みっちりと住まいづくりのイメージを固めていきます。

 「住まいづくりには、こうでなければならないとか、100点満点というのはあり得ません。自分たちがいいと思える住まいづくりを、自分たちがわかるようになることが、『住まいの計画書づくり』のゴールです」と村上さん。
 そのために最も大切なのが、現在の暮らしを把握することだと言います。
 「1日目の宿題として、お客様にはまず家族全員のプロフィールと、1日の生活のタイムスケジュールを書いてきていただき、1日目はこのシートを中心に、ご家族が住まいの中でどんな暮らしをしていらっしゃるのか、丁寧にお話を伺います。ほとんど世間話に近いような話になりますが、ここにどの位時間をかけられるか、お客様にどの位現在の状況を明らかにしていただけるかが、計画書づくりを左右すると言っても過言ではありません」
 人によっては、ほとんど書けない場合もあるそうですが、「これしか書けないということはどういうことか。それをきっかけに、住まいづくりについての考えや、現在の状況などをお話ししていただくことができます」。
 この1日目だけでも「誰かと話すだけで、こんなふうに家づくりについての考え方が整理されるんだ」と感動して帰られるお客様も多いそうです。

計画書づくりを通して家族それぞれの
考えを知ることも大きなメリット

 2日目のテーマは「これからの暮らしに望むこと」。ここで浮き彫りになるのが、家族それぞれの住まいについての考え方の違いです。
 「住まいの計画書づくりは、家族が住まいについて自分の考えを話す場でもあります」と村上さん。
 「日常生活の中では、自分の考えを話す機会はなかなかないという方が多いようです。また、たとえばご夫婦のうち、家のことを考えるのが好きなのはどちらか一方で、もう一方はそれほどでもない場合、熱心な方のペースだけで進んでいって、そうでない方が取り残されてしまったりします。それが、専門家をはさんでそれぞれの考えを話すことで、お互いの考えが初めてわかり、家族みんなが満足できる住まいの形が見えてくるのです」
 家族の考えのバランスをとるのが難しいといわれる二世帯住宅の場合も、住まいの計画書づくりを通して家族内のコミュニケーションを深め、住まいづくりに活かしてゆくケースを、村上さんは数多く見てきました。
 「若夫婦と親夫婦の2組でいらして一方が話すのを聞いて、初めて相手の考えを知ることができたり、若夫婦だけでいらしてナビゲーターと話したことを使って親夫婦と話したり。誰かが言いにくそうにしていることを、かわりに言ってさしあげることで、第3者の意見としてすんなり聞いてもらえたりすることもあります」

計画書づくりの集大成「ナビゲーターより」

 最終日の3日目は、いよいよ「住まいの計画書」を完成。宿題をこなしながらナビゲーターと一緒につくりあげてきた計画書ですが、その中にこの日、お客様が初めて目にするページがあります。それが、「ナビゲーション」から「住まいの計画書づくり」までのヒアリングを通して家族を見守ってきたナビゲーターからのメッセージ「ナビゲーターより」。
 「これから依頼先と一緒にいよいよ本格的に家づくりを始めようとしているお客様に、ナビゲーターが『こんなご家族だと感じたから、こうなさるといいですよ』というアドバイスをします。たとえば、依頼先へ希望を伝える際の伝え方や、今後の情報の集め方など、ご家族の性格や傾向に沿ってできるだけ細かくお伝えするようにしています」と村上さん。専門家からの一方通行でなく、お客様にたくさんアウトプットしてもらう双方向のサービスだからこそ受け取れる、オーダーメイドの“知恵袋”といえるでしょう。
 計画書にはほかに、理想の住まいのイメージを固めるためにお客様が作った様々な写真のコラージュなど、住まいづくりに迷ったら立ち戻れるさまざまなツールが入っています。でも、と村上さんは言います。「計画書は確かに役に立ちますが、『住まいの計画書づくり』というサービスの目的は、計画書を作ること自体ではありません。大切なのは、それを作る過程で、家族の理想の住まいづくりのイメージや思いを整理し、確認し、共有できたこと。『住まいの計画書』のファイルは、あくまでその副産物と考えてください」。

お客様が理想の住まいを具体的にイメージしてゆくプロセスをナビゲーターがサポートする「住まいの計画書づくり」(5000円、2家族で参加の場合は7000円)。
住まいづくりの動機や新しい住まいへの思いなどが詰まった「住まいの計画書」。住まいづくりで迷ったときにいつでも見返せるのもメリットです。
→ 「住まいの計画書づくり」の詳細はコチラ

「住まいづくりは、話さなければ始まりません。雑談の中にも家づくりのヒントがあるんですよ」と村上さん。

HOUSING COLUMN

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村上まみさん

撮影/大槻夏路
取材協力/月刊『からだにいいこと』編集部
月刊 からだにいいこと
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