|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
第 12 回 住まいのヒミツ
【台所タイムスリップ (1)】
― 鍋をめぐる南北台所事情 ― ●住まいのルーツは台所からである? 以前、専門用語ナットクコラムにおいて様々なライフスタイルによって選べるキッチンの最新動向などをわかりやすくご紹介したのを覚えていますか?(Back number専門用語第12回参照) 住まいのヒミツと題してその歴史やルーツをさぐる雑学探検シリーズでは、現代のキッチンからいきなり紀元前の台所へとタイムトリップします。キッチン=台所のルーツ探検のはじまりです。 およそ10万年前から約9万年続いた氷河期後の地球は、気候が温暖で雨の多い時代を迎えていました。この時代に私たちの祖先が生まれ、緑に覆われた北の果てまで大型の獣を追って大陸を行きかう生活が始まったと言われています。人類最大の特徴は、道具を使うこと。中でも火を使って調理することは、最大の知恵といえます。住まいは、この時代から火を中心に造られて来たと考えられているのです。確かに雨風や寒さをしのぐために、洞窟や横穴を利用し、炉は外につくった時代もあったでしょうが、研究者いわく、「火で食べ物を調理する」、という人類独特の行為が巣と合体して「住まい」が誕生した、たとえ屋外に炉があっても火を囲む生活そのものがあれば、そこは「住まい」と呼んでもいい。というわけです。つまり私たちの住まいは、「台所」から始まった、住まいの中心は「台所」であると言っても過言ではないのです。 |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
●竪穴式住居は台所機能万全 もちろん日本の住まいのルーツも、台所を中心に誕生しました。日本の住まいの起源といえば、縄文時代以降の竪穴式住居。復元したこの住居に入ったことがある方もいらっしゃると思いますが、炉を中心に貯蔵穴・壷・かまど、場合によっては寝床といった配置になっていたはずです。「貯蔵穴」は食料を貯蔵する場所(冷えないが今でいう冷蔵庫)、「炉・かまど」は調理場(今のコンロ)、それに必要な道具が収納されている壷(今の食器棚)。つまり竪穴式住居には水を扱う以外の台所機能がすでに揃っていることになります。 炉は当初、調理する場というより明かりや暖をとる設備であり、煮炊きする場合は屋外の炉を使いました。なぜなら、天井が低く、調理の強い火で家が燃えやすかったからです。しかし当然、雨風や寒さに左右されることなく家の中で調理したいという思いが芽生えます。そこで燃えにくい素材を使い天井を高く丈夫にする工夫を私たちの祖先は行ったと考えられているのです。より安全で安心して暮らせる快適な住宅、という考え方は今も昔も変わりありません。 その後、炉とかまどを使い分けたり、かまどの位置が隅へと移動するなど、暮らしやすい配置に住まいは発展をとげていきますが、台所については北国と南国で大きく特徴が異なっていくことになるのです。そのヒミツはなんと鍋にありました。 ●北の国は鍋を吊る 大仰に言えば、台所発展史は地球を北緯40度付近で南北に二分されます。北側の寒い国は鍋を吊るす「鍋吊り圏」、南の国はかまど式に鍋を置く「鍋置き圏」に分けられるのです。日本は南の国の領域に位置しますが、寒暖の差が激しいためにこの2つが混在します。 では、なぜ北は「鍋吊り圏」なのか。北の地では、寒さ厳しい冬を過ごすために、火が明かりと暖房用に常時焚かれていました。調理はこの火を妨げないように、火から離して鍋を使ったのです。それには、高いところから吊れば火の燃え方に影響を与えません。鍋の火加減は火と鍋の距離を変えて行ったので、北の国での厨房設備は鍋吊りだけで、上下に移動させるメカニズムを工夫しました。 日本では上下自在に動かせる「自在鉤」が、北東部の地域での台所の象徴でした。また伝統的住居の架構には、鍋吊り用の梁を持つのが特徴です。ヨーロッパでは、水平移動用鍋吊りも使われ、そのほとんどが上下&水平移動式の両者組み合わせ型。ポットハンガー・ポットフック、あるいはクレーンと呼ばれ、台所の象徴的存在だったそうです。自在鉤は日本だけではなかったんですね。 ●南の国は鍋を置く 一方、「鍋置き圏」の南国は、昼夜の長さが極端に違わないため、明るい間だけ行動をする生活スタイルで充分でした。暖房もよほどの高地でない限り必要もなく、火は調理する時だけ能率よく鍋底を熱し、外周はあまり熱くならない方が快適だったのです。そこで最初は石を3つ置くだけの簡単な炉だったものが、鉄の導入によって五徳が登場し、火がはみださないように囲んだ「かまど」になっていったと言われています。中国や韓国の民家にみられるかまどは、そのほとんどが鍋の大半をすっぽりはめ込むタイプ。これが「鍋置き圏」の最終形であり、今も使用している所が多いそうです。 ●ファミリーの語源とは… 台所といえば「水まわり」はどうなのか、という声が聞こえてきそうですが、実は日本もヨーロッパも屋内にいながらにして水が得られるようになったのはそんなに遠い昔の話ではありません。台所のルーツに限って言えば、あくまで中心は「火」だったのです。 欧米で「家族」」という意味で使われる「ファミリー」という言葉は、“1つの火を囲む最小の集まり”が語源だそうです。火を使う台所を囲むように生まれた住まいは、単なる雨風をしのぐ場所ではなく「家族ための場所」ということにもつながりそうですね。 |
|
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||





















