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第 60 回 【夏情緒ある涼やかな暮らし (2)】
江戸の風流を楽しむ夏
今回は、多彩な風物詩に彩られた江戸の夏から、粋で風流、そしてちょっとユニークな“涼”のとり方、夏の楽しみ方をご紹介したいと思います。 ●江戸の“涼”なインテリア |
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江戸の昔、豊かな自然があふれていたかと思いきや、その当時から江戸の町はすでに人口密集地。広々とした敷地に建つ地方の民家のように、風通しのいい家に住むというのはなかなか望めるものではありませんでした。とはいえ、風流な江戸っ子たちのこと。家の中では、涼を呼ぶ粋なインテリアを楽しんでいたのです。江戸の人々に人気のあった夏のインテリアとはどのようなものだったのでしょうか。
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●江戸の“涼感”ファッション
祭りや縁日を彩る夏の風物詩、浴衣。平安時代、貴族が蒸し風呂で着ていた「湯帷子 (ゆかたびら)」がその起源で、これが江戸時代に入り綿の普及とともに庶民にも広がっていきました。銭湯文化が花開いた江戸の町では、湯上がりに着る下着のようなものとして普及し、その後夏に着る着物となったのです。当時、下着だった浴衣を着て町を歩くというのはなかなか風変わりだったはず。浴衣をおしゃれな夏のファッションに変えたのは、まさに江戸の人々の粋な洒落っ気だったんですね。このユニークなセンスは浴衣の柄にも表れていて、クモやムカデ、ミミズといったグロテスクな生き物から、たんす、たらい、ハサミなどの道具類まで、思わず首をひねってしまうような模様が描かれた浴衣もあったそうです。また、浴衣は毎年買い替えるもので、2年続けて同じ浴衣は着なかったといいますから、おしゃれにもこだわりがあったのでしょうね。 今も浴衣はちょっとしたブーム。色も模様も華やかになった現代の浴衣を着て、楽しんでみてはいかがですか。涼しさを身にまとい、カラコロと下駄の音を響かせて散歩に出かければ、いつもとはちょっと違う心地いい時間を過ごせそうですよね。 |
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●風流な自然に “涼”を愛でる いつの時代も、自然の風景や音に人は心癒されるもの。江戸の人々ももちろん例外ではなく、四季折々にその風情を楽しみました。暑い夏の盛りに楽しんだ、風流な江戸の娯楽をご紹介しましょう。
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今回は、多彩な知恵と豊かな感性で暮らしを楽しんだ、江戸庶民の粋な夏の過ごし方をご紹介しました。暑い夏、涼をとることにも楽しさを見い出した江戸の人々の粋な心意気。ちょっと意識を変えれば、現代の暮らしにもその心意気は生かせるはず。例えばいきいきと育つグリーンを部屋に置いてみたり、お気に入りの浴衣で夕涼みの散歩に出かけたり、季節の花見を楽しんだり。季節を五感で楽しむ、ちょっとした視点と工夫があれば、暑い夏をもっと楽しく、心地よく過ごすことができるのではないでしょうか。
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