深い趣のある日本古来の民家には、さまざまな暮らしの知恵と工夫を見ることができます。限られた資金の中で、それぞれの環境に合う最適な住まいを追求した民家は、人々の暮らしの知恵の結晶とも言えるものでした。
例えば情緒ある風景で知られる、飛騨地方の民家「合掌造り」。急角度な切妻屋根が特徴で、合掌した手の形に似ているところからその名が付いたそうです。その構造は独特で、正三角形を形成するように組まれた屋根は非常に強度があり、現代建築のトラス構造と同じ造りです。また、上下左右からの力に柔軟に対応した柔構造は、地震などによるずれにも復元力を持つ構造でした。飛騨の匠の技と知恵がふんだんに生かされたこの建築は、現代建築の視点から見ても大変合理的な工法だったのです。
家の寿命は構造で決まると言われますが、優れた構造を持った合掌造りの民家は強い耐久性があり、現存するものも数多くあります。その知恵は、現代の住まいにもしっかりと生かされているのです。家の構造を知ってみたり、それぞれの住まい手に合った工夫をする。当たり前のようですが、それが快適な暮らしのためには大切なことなのでしょう。
晴海デザインセンターでは、豊富な情報提供で納得の住まいづくりの第一歩をお手伝いしています。建築士などの資格を持った住まいの専門家から、住まいの構造についての説明や、住まいづくりのアドバイスなども受けることができるので、新築やリフォームを考えている人はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
飛騨の里、旧若山家。築210年 (推察) にものぼる
2 階以上は養蚕などの作業場で、採光や通風にも工夫された
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